最近見つけた本。気になって購入してみた。
自身の日々の暮らしや、
人生での出来事が
リンクしたり納得できることが多く、面白かった。
make up とお菓子 両方とも女性には興味のあるもの。
この2つのカテゴリーは本質的に似ている。
何かというと、
生きていく上で絶対に必要なものではない
ということ。
著書には
”余分なもの” とあり、
”余分なもの だからこそ むしろそれは よりよく生きるために必要なもの。
文化的な価値があるゆえに夢中になるもの”(一部抜粋)
本当にそうだなと。
もともとのメイクアップ(化粧)の起源は生活に必要なものだったというか、
虫から顔を守るために、日焼けから目を守るためにとかに使用されていました。
それから後に
権力的なもの、支配的なもの、に移行し いわゆるファッションや身だしなみにのポジションにくるのはもう少し後。
化粧は
王様や貴族たちの間から スタート して徐々に大衆に
流れていくようになります。
お菓子も然り、
著書には、お菓子は まさに権力的、政治的、文化的に密接に絡んでいて、進化を遂げているそう。
実際、胡椒(スパイス)でヨーロッパで戦争が起きたことは有名ですが、
なんと砂糖でも戦争が起きています。
それくらい人の心をまどわせ、魅了する。
だからこそ、
常に必要ではないものだけど、
常にあるものなのですね。
時代背景が文化的に発展していくと、
お菓子とファッション(メイクアップも含め)は
とてもリンクしていくようになります。
トレンドを作るというか・・・
これって
今でもいえることで、
テクスチャー、色、打ち出し方がとても似いています。
メイクアップは お菓子にリンクして
商品化することはよくあるけど、
チョコレートカラー な アイシャドウ や
ロリポップ な ネイル
とか
ムースのような滑らかな ファンデーションとか
以前のブログでも書いたみたいに、
チョコレート と 口紅 とかね。
2018のトレンドレポートの仕事の時にも
リンクしてるなぁと、気づいたのだけど、
今シーズンは、
カラフルな色が充実しているファッションやメイク。
実は
食べ物も カラフルな色に スポットが当たってました。
カラフルなベーグル、カラフルなラテ、
カラフルなメロンパン など など ね。
これはね、ちょっと面白いのだけど、
質感やテクスチャーもね
少しトレンド リンク してくるんですよ。
例えば、
チョコレートも 口どけが柔らかく滑らかなものが好まれる時 っていうのは
メイク製品も するっと伸びて保湿性の高く滑らかな
ものが開発されがちです。
逆に
噛み応えがあるクランチタイプだったり、
少し固めのものが好まれたりする時は
メイクも ブロッキングメイクだったりとか ラメ、グリッターの配合された製品が開発されがちです。
不思議だけど・・・・
脳科学者の黒川先生がおっしゃっていたけど、
一定の周期でトレンドは巡るので、
いろんな分野でリンク現象があるんですね。
でね、時代背景を巡らせると、
政治、経済、文明の進化によって
リンクしながら、
お菓子もメイクアップもファッションも
進化し続けてる。
温故知新的な感じで。
ちなみに、
チョコレートはもちろんのこと
意外にもアイスクリームの歴史はかなり古く
中世の時代から。
アイスクリームの前身ははジェラートとして
なんとローマ時代から既にあったみたい。
その後、
イタリアの王女
カトリーヌ ド メディシス が フランスのアンリ王子
との、結婚時に持参 (料理人も一緒に) したレシピ。
そこから、ジェラートから進化したのが
アイスクリーム。
チョコレートがフランスに入ってきたのは
これまた結婚の時。
スペインの王女がフランスへ
ショコラ (当時はまだ飲み物) として 広まったもの。
どちらのお菓子も
王女が1人異国にいても、
お菓子を頂くことで
祖国を近くに感じたり、家族を近くに感じる事が
できる アイテムの一つ だったのかなぁと思うと
ちょっと心にタッチしますね。
ともあれ、
いろんな時代背景があるわけで、
お菓子を作ったり、食べたりする時に
そんな事に思いをはせながら過ごすのは
ちょっとした
タイムスリップ になりますね!!
もちろん
メイクアップにも
時代背景があります。
これはまた次回に!
Make is fun / Beauty is power
5.cinq.