美を感じる心
これは誰しもが持っている部分だと思う。
景色、芸術、音楽、ファッション、食事あらゆる側面から個人レベルで感じる美。
古代から人は美を探求しつつけている。
時代背景が変われば美の基準も変化し、
また新しい美を探求し続ける。
そういう意味では美は進化しつづてけいる。
今の21世紀はどんな美が求められ、
探求されているのだろうか・・・
テクノロジーが発達し流れが年々早くなっている現代ではこの10年で見ても変化は著しい。
メイクアップもそうだ。
テクノロジーとサイエンスはいとも簡単に融合し、
コスメ業界に進出してくる。
一方で地球環境、エコロジー、サスティナブルといった観点でもコスメ業界に進出してきていて
今や2大政党のようになっている。
美とは何か???
2大政党でもそれらはツールにしか過ぎないように思える。
本当の美とはやはり
その人の内なるものからオーラとなって
醸し出されるものであり、
表情や振る舞いはその人の印象になる。
メイクアップ(化粧)の立場で言うと
施す側は自分の心をフラットにして
相手の内側に宿る美(それは目に見えないもの)
を感じ取り、発見し
メイクアップ(化粧)でそれを活かし、
表現するべきなのではないだろうか。
もしくはアドヴァイスを行う。
メイクアップ(化粧)をされる側は
それを施されることで、
自分の内なる美しさに気づき、
そして自信を持ち、
バージョンアップできるのではないか。
人は日々進化している。
だからメイクアップ(化粧)もその日で終わり。
次の日には
また新しい自分の美に対面するのだから、
その自分にふさわしいメイクアップ(化粧)がある。
抽象画の巨匠 パウル・クレーは
『芸術は見えるものを再現するのではなく、
見えないものを見えるようにするのである』
また
『芸術家は透徹した眼差しで
自然がフォルムとして
彼の目前に置く事物の内側を見る』
とも言っている。
あまりにも流れていく情報が多い世の中で
くるくる変わる美の基準やトレンド。
そんな中にもその人だけが持っている、
美しさがある。
それは経験、環境、体験、
あらゆる側面から形成されている
その人の内側の
美しさ。
それを感じ取り、
メイクアップ(化粧)に
息吹きをかけて施したいものである。
美を感じる心 私自身の心を進化させていこう。 と
思った、
気持ちの良い午後。
参考文献:人にとって化粧とはなんであろうか 小林 敬
Make up is fun/Beauty is power
5.cinq.