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February 27, 2016

先日、精進料理を習いにいってきました。

食べたことは何度かあるけど、尼さんにおしえていただくのは初めて。

行き先は

三光院。 

雨がしとしと 朝から降っていて、結構寒く
一人で武蔵小金井までいくのが少し億劫になりそう・・・だったのですが、

行って、本当に良かった。
きっとこの日は私の人生の中において深い意味をなす一日になるであろう体験ができたから。

お庭には梅の花が咲いていてすでに立春な感じ。
雨降ってすっごい寒いけど、目では春を感じながらの精進料理。

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まずは、
最中から。
皮は京都で作って送ってもらっているのだそう。
あんはお寺で。

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お寺で参加は
団体客と私一人。

団体さんは違う席なので、

私は一人で食します。

心落ち着かせて、ゆっくり食べる。食事に集中する。

こういう当たり前のことを、していないって気付く。
ゆっくり料理を感じながら食べるって、日常ないかも。
もちろん、楽しく会話をしながら とか 美味しい〜 って感じながら食べることは
あっても、

こんな風に、

静かに、静かに、ちゃんと噛んで食べる。料理に向き合ってる感。
無いかも・・・・。環境がそういう気持ちにさせるのか。
一口ずつが祈るような感じ。

そうすると、素材そのものだったり、食感だったり、味付けだったりが良く分かる。
5感がちゃんとキャッチできてる感があります。

で、
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を いただきました。

約、2時間をかけてゆっくりと食べる。
いつもどれだけ早く食べてるか、改めて。

で、

すべて食べ終わったのち、

三光院の西井香春先生がでてキッチンから出て来られて、精進料理はなんたるかを教えてくださいました。
団体客のヒト達は精進料理を食べて帰ったため、ここからのお勉強は私と西井先生のマンツー。
めっちゃラッキーではないですか!!

精進料理はいろんなお寺や料亭でも出されているが、
三光院の精進料理は600年つづくもので
室町時代の足利家に由来しており、足利家は公家(皇室)との関係も深いために精進料理が発展したそうです。
料理は文化、知識が豊かなところから発展する。と言われたた西井先生。
皇室が由来にある三光院の食器には漆が使われず、器を使っている。
本来、お寺では漆を用いることが多い。
本来漆は弱いものに塗って強くするというものらしく、三光院では宮家に関係することからも、漆ではなく、器を用いているのも
特徴の一つだそう。

600年続くレシピは驚くほど、シンプル。
シンプルすぎて、極みを感じます。

西井先生は小さい頃からパリに住んでいらした関係で、もともとはフランス料理の先生。
実は超超有名な方。NHKの料理番組にもでたり、レシピ本いくつも出されている方。
そして、岸恵子の従姉妹にあたり、それ故、パリに幼い頃から住んでらしたようで、日本では
フランス料理の第一人者的な方。
この事は後に私が知ることで、この時は全くしらないので、
知らぬが仏というかで、ぺらぺらと止まらぬトーク

ウィットにとんだ会話も素敵で、一品一品の料理の名前もとてもクリエイト。

私が切った春菊の巻き物が長さが長短になってしまったのを見て、
これは、パリのパレロワイヤルの中庭にあるオブジェのようね。
だから、これは

パレロワイヤル って名前にしましょう〜^^

って
素敵なクリエイトな名前。
長さ違いの春菊の海苔巻き(精進料理)とフレンチタッチに早変わり。

こんなクリエイティヴ脳本当に素敵。

西井先生のオープンなお人柄に
本当にいろんなお話ができました。

精進料理は精進すること。

その物事、今に没頭する、集中すること、今を、その過程を楽しむこと。
人生も一緒。  

深いお言葉。

いつも、未来をみて、未来に夢見て、時にに不安にもなり、常に先を考える思考が根付いている私には、
とても重みのあるお言葉でした。

今年になって毎日を充実させる。ことを考えて過ごしていて、少しずつですが、
今までの思考からシフトチェンジを出来そうになっていたところに、
精進料理をとおしてのこの言葉は

五感で 感じることができました。

今が大切なのよ。その物事に没頭していれば大変といことも無いのよ。
没頭していないから、余計な邪念が頭をよぎるのだと。

3歳の甥っ子が日々の生活に没頭しているように、本当は何歳になってもそのスタンスで人生を歩むことが大切なんだろうな。

今の常識は未来を考えてアクションをさせるようになっているからね〜。西井先生。

ここで出されるお野菜のほとんどがお寺の畑で作られているそうで、20年以上もかけて竹林だった場所に野菜が出来るまでに耕されたそうです。この20年の作業も一つの過程として、没頭して畑を耕せば大変なことではないの。
そうやって、いろんな日々の過程が人生を豊かにさせていくのだということを教えて頂きました。

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料理を通じて、五感で人生を指導していただいた1日。

たまに足を運んで、教えをいただこ〜

&

月でメニューが変わるので、いろんな精進料理が楽しめそう。

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