5.cinq. | Make up is fun Beauty is power

May 25, 2020

今日はメイクのお話ではないのですが、

コロナで自粛中、お菓子(スイーツ)を作る方が増えたと思います。

私もかなり、焼きました。
それはもう、ステラおばさん化になって
クッキー、ケーキ、ビスケット、朝にはパンケーキ

みなさんのお菓子(スイーツ)の思い出ってありますか?

家族、大切な人、子供と、など
お菓子(スイーツ)と誰か みたいな思い出って
何かしらあるのではないかと思うのですが・・・・

私は
思いかえすと色々ありますが、
すっごく遡った思い出だと、
小学低学年くらいの時かな。
2つ。

一つは
学校から家に帰ると必ずある
母からの手紙とお菓子。
(両親とも共働きだっったので)

学校から帰ったら、
母の置き手紙を読んで、お菓子を食べ、お勉強。
そんな毎日。

もう一つが、今でも鮮明に覚えている、
母の作ったホットケーキ。

とても忙しい人だっったので、
家には家政婦さんが来てくれていたり、
帰りも遅くなることもしばしば。

そんな中、ある休日母が
ホットケーキを作ってくれるという。
もしかしたら、私がせがんだのかもしれないが、
とりあえず、作ってくれるという。

すっごく嬉しくて、楽しく待っていたら、
なぜか近所の友達まで家に来た。
私は母のホットケーキを独り占めしたかったのに、
なぜかご近所のお友達。
母が、せっかくだからみんなと食べましょう!!
と誘ったのだという。

半分不機嫌になりながら、
友達来てるのに、
自分の部屋に引きこもり、
ホットケーキが出来上がるのを待っていた。

なかなか出来上がってこないホットケーキ。

しばらくして、

友達が

ホットケーキできたよー
一緒に食べよー
って

私を呼びに来た。

出来上がったホットケーキは

半分焦げていた。

はっ?なんで焦げる?

みんな誘っておいて
なんで焦げたホットケーキを作る???

っていう。

さらに私は悲しさがアップした。

優しい友達は

美味しいよ。
すごく美味しいから一緒に食べよう!!

と言ってくれるが

そんなことはなく、
美味しくなかった。

母は何度やっても焦げるのよ・・・
って言って、
ホットケーキと格闘していた感はとてもあって

子供ながらに無言になるしかなかった。

最後は焦げたホットーケーキをみんなで
楽しく食べて、自分の不機嫌さを少し反省をしたと思う。

それがあってかは
わからないけど、

小学生からお菓子(スイーツ)を作ることにハマった私。

親戚、祖母、誰もしないお菓子(スイーツ)作りは
私だけ。
今では、お菓子作りは趣味超え範疇になってます。

ホットケーキを焼くとたまに頭に浮かぶ、
あの日のこと。

母は覚えてもいないだろうけど、

母のホットケーキを独占したかったのか、
友達に焦げたホットケーキを出す、
恥ずかしさなのか
私の複雑な気持ちだったのだろうと。

まさに
ビター&スイートなお菓子(スイーツ)の思い出。。。

母はとっても元気です。

 ステイホームももう直ぐ解除。

お菓子でも作って、

母に会いに行こうかな。

#清美原

Make up is fun /Beauty is power

5.cinq.

May 24, 2020

ここ数年、男性メイクアップのブランドが誕生している。
もちろん、
シャネルでもメンズコスメは発売されており
BOY de chanel (ボーイドゥシャネル)は2018にすでに登場している。

多分、全体で2割の男性がメイクアップを
施しているのではないだろうか。

この傾向はしばらく続き、
男性が化粧をする割合は女性と同じくらいになるのは
化粧品業界ではもはや周知の事実。

これを読んで、えっと思われる方もいるかもですが、

歴史的に見ると男性が化粧をしていた時代の方が長く、
していない時期というのはここ100年くらい。

100年前には化粧を施すことが男性の美学やたしなみだった時代もある。

明治天皇はもちろん化粧を施しており、
調印をする際に
そのお顔を見て
欧米の大使達は驚いたという。

これは化粧をしていたことを驚くということではなく、
その化粧が日本独自のものだったため
欧米人から見ると奇異に見えたから。
(日本独自とはここでは触れると長くなるのでそれはまた別で)

さらに遡ること江戸時代。

平和の世の中が続くと化粧する男性が増えるというが、
江戸時代がまさにそう。

武家社会、歌舞伎役者、皇族の間では
白粉や紅をつけることが習慣とされていたり、
香を焚くこともたしなみであった。

さらには江戸時代後半には
庶民にもその習慣が行き渡り、
素肌が美しいことが注目されるようになり
体毛やムダ毛の処理を男性はしていたのです。

現代のメンズ脱毛と同じですね。

さらに遡り、戦国時代ですが、
荒々しい時代なの化粧していない?
かというとそうではなく、
武士の間では身だしなみとして
化粧や整髪などをしていました。
地方によって化粧の習慣のない武士を
格下に見たとも言われています。

この時代の化粧は、
戦いに敗れ打ち首になった時の
死化粧とも言われましたが、
最期まで見苦しくないようにという
武士の美学であったと言えます。

さらに覇砂羅大名が猛威をふるっていた
室町時代などは
隈取りに似た、かなりカッコ良い化粧を施して
戦いに挑んでいました。

この頃になると化粧も少し意味合いが異なってきて
奮い起こささる、化粧。
隈取りなども、動脈に沿って描いたものなので
なおさら、荒々しい仕上がりになっています。

個人的には覇砂羅な化粧は
カッコ良いと思います。

結構ファッションショーや
ミュージシャンが模したような
メイクをしているのは
斬新でかっこいいなぁと。

室町より以前になると
化粧は貴族社会のもので
白粉、お歯黒、紅、眉剃り、など
女性とほぼ同じ化粧になっていきます。

ざっと歴史を見返してみると、
時代によりその意味合いが異なりますが、
男子が化粧をしなくなったのは
明治以降の富国強兵からであり、
長い歴史の中では近年であるということ。

女性が社会に対等に活躍する時代、
男性がもっと女性と同じように化粧という
身だしなみをすることは
自然の流れであると思う。

飽和状態の女性コスメ業界から抜け出るのは
メンズ美容だと思うし、
それが若い世代ではなく、
マチュアな世代にリーチできるようなブランドが
求められるのではないだろうか。

出世も人脈も世渡りも
顔いろの良さとツヤのある
人相の良い人が得をするのは当たり前。

さらにカッコ良いとなると
説得力もます。

政治家も外見が良い人の方が支持が高くなり
説得力が増す。という事実もある。

安倍首相はお疲れモードだから本当、
側近の方がケアしてアげて欲しい。

それに比べて
大阪府知事はハードなのに
色ツヤよし。

これって生命力を感じさせますよね。

年齢とかではないと思う。

とりあえず、肌ケア、ツヤ、眉の整え、クマ隠し
ちょっと進んで、極細アイライナーですかね。

すでに10.20代のメンズはしている↑。

マチュア世代が自然に取り入れられるようになるのも
時間の問題でしょうね。

外見ではない、中身なの。
そんな時代からシフトする
過渡期のコロナ時代。

外見も中身も大事なの。
男性も女性も一緒なの。

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May 05, 2020

紅 口紅 について今日は考察してみよう。

紅ってイメージすると、

それは日本のしかも江戸時代くらいの
女性が浮かびあがる。
そこまで私の中ではタイムスリップしてまう。

江戸時代の女性はどんな化粧をしていたのだろうか。

江戸時代後半に京都で発行された
化粧本『都風俗化粧伝』は化粧の指南書。
口を小さく見せる方法、唇を薄く見せる方法また
紅の濃さ(今でいうおすすめリップカラー) 
のアドヴァイスなどが記載されている

当時(封建社会)は口が大きく、唇な厚ぼったい
女性は自己主張が強い、品がないとされていて、
小さく薄い唇が美しい条件の一つであった。

そして紅であるが、
紅花から採取したものが紅であり、
とても高価なものであった。

ちょっとお江戸の女性になったつもりで。

edo子
「最近いい紅見つけた?
 私さ、唇が大きいから良い紅探すの大変で〜』

エド美
『あーわかるー。しかもさ良い紅って高いよね。
 金一匁、紅一匁っていうくらいだし。。。
でもあの純度の高い、
 赤い色素だから出る、玉虫色のエフェクト。
めっちゃ綺麗じゃん、
 だからそれはそれで納得なんだけど、
でも自分では高すぎ無理〜』

edo子
『あっ、そうそう、そういえば、最近でた
 ”都風俗化粧殿” にさ紅テクあった!! 
なんかさ、まず下唇に墨を塗り、
 その上に紅を重ねるらしいよ。
そしたらいい感じに緑色の輝きが出るみたい。
玉虫色までじゃないけど、
 緑色の輝きもなんかオシャレな感じでおすすめ!!
 なんだって。
しかも安いじゃん。あのテクやってみようかな』

エド美
『何それーウケるんだけど。
だけどそーいえば緑の輝きしてる遊女見かけたかも。
そのテク流行ってるんだ。
 いいね。墨でやってみよ〜』

って感じでしょうか。

当時の浮世絵には、
緑色の唇をした女性が描かれている。
そうしたお江戸トレンドから
現代に戻ってくると、
そのお江戸テクニックは今なお顕在です。

唇の真ん中や口角に黒をつけることで、
唇が締まって見えたり
ニュアスがアップしたりとシックな仕上がりに。

そして、黒のグロスや口紅は時々発売されます。
(もちろんシャネルでも発売されてます(限定で))

江戸時代であろうとも、令和であろうとも
女性が美しくなるための美容ネタは尽きない。
時代背景がでトレンドや
製品の移り変わりはあるものの、
テクニックが一緒ってなんか、 
江戸時代の女性に親近感わきますね。

浮世絵にも顔のバランスからみると異様に
小さい唇のサイズに緑色の口紅をした遊女が
結構な頻度でいますから、
チェックしてみてくださいね。

ちなみにこの紅の採取方法や紅色はとても東洋的。

私をシャネルに採用してくれた、 
初代グローバルメイクアップクリエイターの 
ドミニクモンクルトワさん(シャネルが生前最後に採用したメイクアップクリエイター)は
この日本の紅からインスピレーションを受け、
3色の紅オマージュ口紅をローンチしたことがあった。
このコトは当時とても話題になり、
NHKが特集をしたくらい。

シャネルに入社してすぐにドミニクさんから、
日本の紅を学びなさいと言われ、
焦ってお江戸時代の化粧を調べ、
日本人のおしゃれさと細やかさに
驚いたことを今でも鮮明に覚えている。

なぜなら、当時の私はあの浮世絵に描かれて
いる女性を美しと全く思っていなかった。
不思議な絵。という認識くらい。

だが、時代背景や当時の文化などを
知ると、お江戸女性がその時代に
試行錯誤しながら、
化粧を楽しんでいたんだなぁと
分かると、なんだか
現代女性と変わらない
女心が垣間見えて、
途端に
浮世絵の女性の絵が活き活き見えたのです。

フランス人に教えてもらった日本の美の歴史。

他にもお江戸女子の美容方法はたくさんありますが、今日はこのあたりで。

Make up is fun /Beauty is power

5.cinq.

May 01, 2020

美を感じる心
 これは誰しもが持っている部分だと思う。

景色、芸術、音楽、ファッション、食事あらゆる側面から個人レベルで感じる美。

古代から人は美を探求しつつけている。

時代背景が変われば美の基準も変化し、
また新しい美を探求し続ける。

そういう意味では美は進化しつづてけいる。

今の21世紀はどんな美が求められ、
探求されているのだろうか・・・

テクノロジーが発達し流れが年々早くなっている現代ではこの10年で見ても変化は著しい。
メイクアップもそうだ。

テクノロジーとサイエンスはいとも簡単に融合し、
コスメ業界に進出してくる。

一方で地球環境、エコロジー、サスティナブルといった観点でもコスメ業界に進出してきていて
今や2大政党のようになっている。

美とは何か???

2大政党でもそれらはツールにしか過ぎないように思える。

本当の美とはやはり
その人の内なるものからオーラとなって
醸し出されるものであり、
表情や振る舞いはその人の印象になる。

メイクアップ(化粧)の立場で言うと

施す側は自分の心をフラットにして
相手の内側に宿る美(それは目に見えないもの)
を感じ取り、発見し
メイクアップ(化粧)でそれを活かし、
表現するべきなのではないだろうか。
もしくはアドヴァイスを行う。

メイクアップ(化粧)をされる側は
それを施されることで、
自分の内なる美しさに気づき、
そして自信を持ち、
バージョンアップできるのではないか。

人は日々進化している。

だからメイクアップ(化粧)もその日で終わり。

次の日には
また新しい自分の美に対面するのだから、
その自分にふさわしいメイクアップ(化粧)がある。

抽象画の巨匠 パウル・クレーは

『芸術は見えるものを再現するのではなく、
    見えないものを見えるようにするのである』

また

『芸術家は透徹した眼差しで
   自然がフォルムとして
      彼の目前に置く事物の内側を見る』

とも言っている。

あまりにも流れていく情報が多い世の中で
くるくる変わる美の基準やトレンド。
そんな中にもその人だけが持っている、
美しさがある。

それは経験、環境、体験、
あらゆる側面から形成されている
その人の内側の

美しさ。

それを感じ取り、
メイクアップ(化粧)に
息吹きをかけて施したいものである。

美を感じる心 私自身の心を進化させていこう。 と

思った、
気持ちの良い午後。

参考文献:人にとって化粧とはなんであろうか  小林 敬

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