5.cinq. | Make up is fun Beauty is power

February 17, 2021

先日、クラブハウスにてラグジュアリーの考察ルームをやってみた。

色々話しているうちに気づきがあった。

それは、
ラグジュアリーとは文化があるところに生まれ根付く。

では
文化とは何か??
一つには互いに影響しあい、それぞれが変化をし精神面の向上を示す言葉として位置付けるもの。
とある。
知識、信仰、芸術、道徳、法律、慣習などがそのカテゴリーに入るのだが、

これらのカテゴリーをさらに高め、
文化と為し得る役目を果たした分かりやすい例が、
中世のサロンと言われている。

中世のサロンでは毎回議題が女主人によって決められ、
女主人に招かれた客人がそのサロンで
意見を述べ交換し、
ウィットに富んだ知的交流の場になとった。

<ラ・サブリエール婦人>
*当時パリでは最も才気活発な女性の一人で彼女のサロンには学者や哲学者が常に集まっていた。

サロンが発展したことにより、
フランス文学や文化の底上げになり、
ひいてはラグジュアリーという
カテゴリーを生むきっかけになったという。

深いコミュニケーションは
新しい価値や気づきをもたらし、
互いの成長できる時間となる。

それは自分を楽しませ、贅沢を味わう、
といった精神的感動として捉えるのであれば
その時間こそがラグジュアリーなのではないだろうか。

中世のサロンにはそんなラグジュアリーな時間を
共有できる場所でもあった。

だからこそ、ラグジュアリーとは、
軸とストーリーを持って精神的感動を与えてくれる
側面が含まれているものなのではないだろうか。

クラブハウスは
中世のサロンで繰り広げられたように
ラグジュアリーな時間共有が可能となる
SNSゲートになり得るのでは?? と期待している。

Make up is fun / Beauty is power
5.cinq.

June 25, 2020

2020 夏至日食 前後一週間が眠気が止まらない。

インスタでアンケートしたら97%の方がやはり同じ症状。

季節の変わりめ、梅雨というのもあるが
今年の夏至日食はかなりエネルギーの変換期でもあるみたいです。

日食は喪失といったような、心も不安も出てきた人もいるみたいで、

まぁこの症状は自然の摂理で、うまく身体が反応していると
捉えてみてもいいかもですね。

で、

以前取材を受けた雑誌  ”nice things”  で
いい日々 いい習慣という テーマで
私の眠りの前のルーティンを取り上げていただいたのを思い出した。

眠気マックス のエネルギー変換期の今
より快適な過ごしかたインタヴュー記事を改めてまとめてみました。

<<1日の疲れをリセットして活力を生み出さす睡眠>>

良質な睡眠へ導くにはベッドに入るまでの癒しの時間をいかに取り入れるかが大切です。

1日の疲れをリセットしてくれるバスタイムは
入浴剤を使用してその日のコンディションに合ったもの
好きなものを数種類ストックしておくのもオススメ。

いくつかオススメアップしておきますね。

☆ むくみを解消してくれてミネラルを経皮吸収するるバスソルトだと
お気に入りはエプソムソルト。
これは私のレギュラーアイテムです。
お値段も良心的なのでほぼ当番しております。
これに、好きなアロマオイルを数的いれます。

発汗作用ありで、保温効果も高いので冷え性の方にもオススメ。

☆ デトックス効果が高いのはこちらの
CRAYD か フランシラのピートトリートメント どちらもフェイスの
泥マスクとしても使用できます。

この二つかなりデトックス効果が高いため、
入浴後はかなり疲れます(良い意味で)
絞り出された感。あるので
かなりの熟睡ができます。次の日お休みだとか最近身体が重いとか
感じる方はこれでガツンとデトックスバスタイムをされると良いかと。
これはね、30分は最低湯船に浸かっていただきたい。

☆ 癒されたい、包み込まれたい時は
カミツレン薬用入浴剤。(医薬部外品)。きになる症状にほぼ効く優秀なアイテムで、
冷え性、疲労回復、肩こり、荒性、神経痛、うちみ、などなど
何より国産のカモミールのエキスが凝縮(非加熱製法)されているので、
香りがほっこり癒し。

これは心が疲れた時などには優しく包み込んでくれるような
柔らかい湯船と香りに変化してくれます。

こんな感じでいくつかストックしておくと
自分の状態で好きなものをチョイスできます。

ボディーソープはフィナリテのボディソープ。

これは 洗う+マッサージ+肌トリートメント 
が一体となった
アロマ型シャワーオイル。

オーガニックの精油と植物油を配合されていて
香りが贅沢の極み。
この南仏にある古城のオーナーが抽出しているのです。

しかも

洗った後の
肌のしっとり感がかなりあるので
自分を大切にしてる感があります。

バスタイムがボディエステになるシャワージェルです。

それから

とてもオススメなのが
お風呂出る前の冷水30秒

全身くまなく冷水。

顔にも冷水。
首の第7頸椎あたりから背中に冷水シャワーすると
身体の免疫力がアップします。

お風呂から出た後も身体が温かい状態が持続するので
代謝アップも。

これは本当にオススメです。
最初が気合入るけどね。

でも継続するとその良さ実感できます。

入浴後はお気に入りのボディクリームでマッサージ。

マッサージクリーム、
これも数種類あってその日のコンディションで使いわけていますが、
シャンプーもボディークリームまでここでシェアすると
すごく尺が長くなるので割愛します。

マッサージ後はストレッチで完結。

これを毎日やっているか???私が??というと
毎日ではないです。

習慣化すると義務感になり面倒になる時もあるので
その時の気分で取り入れてみることをオススメします。

でここでお伝えしたいのは

自分の今のコンディションを自身で把握するということです。

自分の体調や心の状態に寄り添ったケア(何もしたくないという気持ちも入れて)
を無理ない程度で日常に取り入れてみることが

おのずと習慣化になっていくのかなと。

睡眠の質があげるために有効的なのは
バスタイムだけで無く
ベット横に置く香り。

これも心地よいディフューザーを置いたり
眠りを深くするピロースプレーなどを使用するのもオススメです。
森林浴効果の高い香りを使用すると
森林浴効果(フィトンチッド)で快適な眠りに導いてくれます。

深い深呼吸をしてみるのもオススメ。

ちなみに深呼吸は
吐く時に副交換神経が優位になるので
まず
吐く、それから吸うが大切。

吐くのを8カウント
吸うを4カウントで。

あとは

アイマスク。
これ、オススメです。

遮光性があり適度な圧が眼精疲労にも効きますよ。

シルク生地やオーガニックコットン生地のものもありますが、
機能性で
温めタイプや冷却タイプなどもありますので、
自分に合ったのを使用してみてくださいね。

私は最近は
オーガニックコットンの少し分厚いアイマスクをして寝ています。

良質な眠りから目覚めたら

朝はフレッシュな香りで気分を切り替えて。

美味しいコーヒーはダブルトールカフェの焙煎豆。
最近はこればっかり。
オーナーが知り合いなのですが、
ハワイにコーヒー豆の自社農園を持っていて、
焙煎機もご自身で作られているというかなり
しっかりとしたポリシーをお持ちの探究心の塊。

ここの豆で美味しいコーヒーが自宅でも飲めます。

質の良い眠りは
美容に良いだけでなく、
判断力、集中力、決断力にも有効的です。

また
質の高い睡眠をとっている人の方が
信頼されやすいという論文も出ています。

眠気が続くシーズン、
これを有効に使いたいですね。

色々オススメなど書き連ねてみましたが、

結局、
日々の暮らしのなかで、自分の最適化をちゃんと把握することで
自身のコンディションが決まってきます。

美しさとは表面だけではなくて、
最終的に行き着くのは内面。

生活の中で感じ取るものが細胞にいきわたって内側から発する
艶やエネルギーになる。

メイクはその土台あっての総仕上げ。

かなと。

忙しい毎日でそんなのすべてできない!

かと思います。

私が大事だと思うのは

日常の中には”快”が潜んでいて、それに気づくことが
人生を豊かにするきっかけになるのではないか 

ということです。

季節の変わりめは
眠気がハンパないだけでなく、
反対に
温度変化から寝付きが悪くなったりもします。

どうぞ自分に問いかけて

自分に良い最適化を見つけて

1日1日をお過ごしくださいね。

いい日々 いい習慣

2020年 下半期、
良い1年だったと振り返られるように

日々を大切に

<内なる自分にも言い聞かせてます>

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5.cinq.

June 09, 2020

6月に入りましたね。

今年は海外は無理なのかぁと、曇り空を眺めながらの回想。

シャネルの時は毎年6月と11月あたりの大きなコンベンションがあり、
パリへ全世界シャネルのトレーナーマネージャーやアーティストが集結します。

私もエグゼクティブメイクアップアーティストとして毎回参加しており、
年2回のこの大きなコンベンションで全世界の同僚と顔合わせができる機会。

主催者側はパリ本部。
毎回趣向を凝らした内容で、次年度の方針や
専門分野の見識を深めるレクチャーなどなど
様々な内容で構築されています。

参加者も多いに楽しめる内容で、かつラグジュアリー。

そんなたくさんのコンベンションの中から、
今日はドーヴィルで行われたコンベンションをご紹介しますね。

ノルマンディ地域にあるドーヴィル。
これは皆さんもご存知かと思いますが、
フランスの高級保養地。
ブルジョワ階級が休暇を過ごす場所。

そこにシャネルは1913年 シャネルのブティックをオープンさせます。

そんな歴史になぞられて、
コンベンションが行われたのがドーヴィル。

宿泊とコンベンションルーム場所は5つ星
HOTEL BARRIERE LE ROYAL DEAUVILLE


フランス人の同僚は幽霊が出るくらい古いホテルだって
シニカルなことを言っていたけれど、
確かに、とても重厚感のあるホテルでした。

このホテルを拠点に
ミーティングやプレゼンテーションがおこなれるのだけと、
中でも面白かったのが、

チームビルディング体験。

これはアットランダムに分けたグループで
ドーヴィルの街中に隠してある質問を探し当て、
それに答えていくという、
コミュニケーションとシャネルの文化を体得しながらの

チームビルディング。

街中のあらゆるところに、
シャネルに関する質問が隠されていて、
1早くゲームを解いたチームが優勝になります。

なので、みんなすごい勢いでドーヴィルの街中を走り回る
という、
知らない人が見たら、
集団で、しかも結構シャネルな服装でめっちゃ走る集団。
かなり不思議な光景だったかも。

質問内容はすっかり忘れてしまったけど、
私達のチームは優勝し、
喜び舞い上がっております。

確かプレゼントは
非売品のシャネルの本だったような。

持って帰るの大変なんだけど・・・
置いて帰ろうかな
ってその頃は、猫に小判な状態だった私。ですが、

ちゃんと持って帰ってます。
アトリエにありますので、興味ある方は
ご覧くださいね。

ドーヴィルにゆかりのあるシャネルなのですが、
映画『ココ・アヴァン・シャネル』の撮影に使用された屋敷もドーヴィルにあります。

このお屋敷にも質問が隠されていて、
ゆっくり見たいのに、次の質問を解きに行かなければならず、
駆け足で終わりました。。。

とても素敵なお屋敷でガイドツアーもできるみたいなので、
ぜひ行かれた際には見学してみてくださいね。

ホテルから少し歩くと
そこは避暑地ならではの海岸があり、
美しいアールデコの更衣室が連なっており、
ここには俳優、女優さんの名前が刻印されています。

ちなみにシャネルはここの海岸から、インスピレーションを受けて
マリンストライプやベージュ(砂の色)をモードに落とし込んだと
言われています。

美しく、少し寂しい感じもするドーヴィルは
貴族的なスノッブさを持ち合わせて
とても品の良い街。

しっとりと優雅に過ごすのにはぴったりかと。

大人な避暑地ですね。

またドーヴィルは馬でも有名な場所。

ノルマンディ地方では
4年に1度の世界馬術選手権が開催され、
数多くの
由緒正しき乗馬クラブがたくさんあります。

ドーヴィルの乗馬のハットと
シャネルが初めてオープンしたブティックは
帽子のブティックだったので、

その時のコンベンションのドレスコードは帽子でした。

なので、写真にはみんな帽子をかぶっているのです。

(有名な乗馬クラブでコンベンション&パーティー)

このようなシャネルのマーケティングプランは
フランス、ヨーロッパで各地で
行われています。

この避暑地全体を使って
チームビルディングをするシャネルって
シャネルという所以なのかもしれません。

こういうのはなんですが、

私はシャネラーでもなんでもなく、
シャネルに憧れていたわけでもなかったので、
いつも少しシニカルに
物事を見ていたように思います。

なので、当時は
よく理解できなかったことが結構あったように思います。
なぜなら
シャネルの世界はとても抽象的だから。

ですが
時を経て今は理解できることがたくさんあります。

その時に感じたこと、
見たこと、
理解できなかったことも、
時間を超えてわかる時がある。

必要な時に。

今はその時に体験、学んだことが
かけがえのない財産になっていると感謝してます。

(当時の日本法人社長コラスさん MERCI MERCI MERCI)

で、

ラグジュアリって何だって
いうことは
ビジネスでも
追求されていたり
議題になったり
コンサル内容に反映されたりするのですが、

ラグジュアリとは

奥行き感であり、

時であり

卓越した技術であり

探究心であり

独自性であり

革新であり

ストーリーである

ではないかと。

このようなことを
シャネルは継承していて
それをシャネルスタッフに
体験や仕事通じて刷り込み、
ラグジュアリーブランドという
巨大な組織にしているのではないだろうかと
思うのです。

だから、
結構シャネル入社して間もない人とかでも、
これってシャネルっぽいとかシャネルぽくないとか
なんとなく
雲をつかむような抽象的なことを言う人が結構いた。
抽象的すぎてその人のフィルターの方が圧倒的に大きいのでは?

私はそれにいつも違和感をがあったのですが、

今思うとそれはそれで良いんだと。

その人のフィルターを通しても
ラグジュアリは
ロジカルではない
少し曖昧で
物語的なものだから。

美しい物語が紡ぎ語り続かれるよう、
ストーリーがあり
それを発信していくことで
そのブランドのイメージとして
個人のフィルターを通じて
落とし込まれていくのだから。

先に挙げた
7つをバランスよく
構築し
ラグジュアリとは出来上がるのではないでしょうか。

これって人もそうですよね。

これからは個の時代って
よく言われるけれど
自分の価値は自分で作っていかなきゃならないわけで

その価値(ラグジュアリ)どのように
形成していき
鍛錬していくかは

この7つではないかと。

なかなか、客観視して自身を構築するのは
難しいですね。

イメージばかり先行して
中身が追いついてないのはハリボテになる。

しっかりと中身の構築を日々鍛錬し
構築して
自分にしか描けない
ラグジュアリを形成する。

そんなシャネル回想録とラグジュアリの考察

Make up is fun/Beauty is power

5.cinq.

May 25, 2020

今日はメイクのお話ではないのですが、

コロナで自粛中、お菓子(スイーツ)を作る方が増えたと思います。

私もかなり、焼きました。
それはもう、ステラおばさん化になって
クッキー、ケーキ、ビスケット、朝にはパンケーキ

みなさんのお菓子(スイーツ)の思い出ってありますか?

家族、大切な人、子供と、など
お菓子(スイーツ)と誰か みたいな思い出って
何かしらあるのではないかと思うのですが・・・・

私は
思いかえすと色々ありますが、
すっごく遡った思い出だと、
小学低学年くらいの時かな。
2つ。

一つは
学校から家に帰ると必ずある
母からの手紙とお菓子。
(両親とも共働きだっったので)

学校から帰ったら、
母の置き手紙を読んで、お菓子を食べ、お勉強。
そんな毎日。

もう一つが、今でも鮮明に覚えている、
母の作ったホットケーキ。

とても忙しい人だっったので、
家には家政婦さんが来てくれていたり、
帰りも遅くなることもしばしば。

そんな中、ある休日母が
ホットケーキを作ってくれるという。
もしかしたら、私がせがんだのかもしれないが、
とりあえず、作ってくれるという。

すっごく嬉しくて、楽しく待っていたら、
なぜか近所の友達まで家に来た。
私は母のホットケーキを独り占めしたかったのに、
なぜかご近所のお友達。
母が、せっかくだからみんなと食べましょう!!
と誘ったのだという。

半分不機嫌になりながら、
友達来てるのに、
自分の部屋に引きこもり、
ホットケーキが出来上がるのを待っていた。

なかなか出来上がってこないホットケーキ。

しばらくして、

友達が

ホットケーキできたよー
一緒に食べよー
って

私を呼びに来た。

出来上がったホットケーキは

半分焦げていた。

はっ?なんで焦げる?

みんな誘っておいて
なんで焦げたホットケーキを作る???

っていう。

さらに私は悲しさがアップした。

優しい友達は

美味しいよ。
すごく美味しいから一緒に食べよう!!

と言ってくれるが

そんなことはなく、
美味しくなかった。

母は何度やっても焦げるのよ・・・
って言って、
ホットケーキと格闘していた感はとてもあって

子供ながらに無言になるしかなかった。

最後は焦げたホットーケーキをみんなで
楽しく食べて、自分の不機嫌さを少し反省をしたと思う。

それがあってかは
わからないけど、

小学生からお菓子(スイーツ)を作ることにハマった私。

親戚、祖母、誰もしないお菓子(スイーツ)作りは
私だけ。
今では、お菓子作りは趣味超え範疇になってます。

ホットケーキを焼くとたまに頭に浮かぶ、
あの日のこと。

母は覚えてもいないだろうけど、

母のホットケーキを独占したかったのか、
友達に焦げたホットケーキを出す、
恥ずかしさなのか
私の複雑な気持ちだったのだろうと。

まさに
ビター&スイートなお菓子(スイーツ)の思い出。。。

母はとっても元気です。

 ステイホームももう直ぐ解除。

お菓子でも作って、

母に会いに行こうかな。

#清美原

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5.cinq.

May 24, 2020

ここ数年、男性メイクアップのブランドが誕生している。
もちろん、
シャネルでもメンズコスメは発売されており
BOY de chanel (ボーイドゥシャネル)は2018にすでに登場している。

多分、全体で2割の男性がメイクアップを
施しているのではないだろうか。

この傾向はしばらく続き、
男性が化粧をする割合は女性と同じくらいになるのは
化粧品業界ではもはや周知の事実。

これを読んで、えっと思われる方もいるかもですが、

歴史的に見ると男性が化粧をしていた時代の方が長く、
していない時期というのはここ100年くらい。

100年前には化粧を施すことが男性の美学やたしなみだった時代もある。

明治天皇はもちろん化粧を施しており、
調印をする際に
そのお顔を見て
欧米の大使達は驚いたという。

これは化粧をしていたことを驚くということではなく、
その化粧が日本独自のものだったため
欧米人から見ると奇異に見えたから。
(日本独自とはここでは触れると長くなるのでそれはまた別で)

さらに遡ること江戸時代。

平和の世の中が続くと化粧する男性が増えるというが、
江戸時代がまさにそう。

武家社会、歌舞伎役者、皇族の間では
白粉や紅をつけることが習慣とされていたり、
香を焚くこともたしなみであった。

さらには江戸時代後半には
庶民にもその習慣が行き渡り、
素肌が美しいことが注目されるようになり
体毛やムダ毛の処理を男性はしていたのです。

現代のメンズ脱毛と同じですね。

さらに遡り、戦国時代ですが、
荒々しい時代なの化粧していない?
かというとそうではなく、
武士の間では身だしなみとして
化粧や整髪などをしていました。
地方によって化粧の習慣のない武士を
格下に見たとも言われています。

この時代の化粧は、
戦いに敗れ打ち首になった時の
死化粧とも言われましたが、
最期まで見苦しくないようにという
武士の美学であったと言えます。

さらに覇砂羅大名が猛威をふるっていた
室町時代などは
隈取りに似た、かなりカッコ良い化粧を施して
戦いに挑んでいました。

この頃になると化粧も少し意味合いが異なってきて
奮い起こささる、化粧。
隈取りなども、動脈に沿って描いたものなので
なおさら、荒々しい仕上がりになっています。

個人的には覇砂羅な化粧は
カッコ良いと思います。

結構ファッションショーや
ミュージシャンが模したような
メイクをしているのは
斬新でかっこいいなぁと。

室町より以前になると
化粧は貴族社会のもので
白粉、お歯黒、紅、眉剃り、など
女性とほぼ同じ化粧になっていきます。

ざっと歴史を見返してみると、
時代によりその意味合いが異なりますが、
男子が化粧をしなくなったのは
明治以降の富国強兵からであり、
長い歴史の中では近年であるということ。

女性が社会に対等に活躍する時代、
男性がもっと女性と同じように化粧という
身だしなみをすることは
自然の流れであると思う。

飽和状態の女性コスメ業界から抜け出るのは
メンズ美容だと思うし、
それが若い世代ではなく、
マチュアな世代にリーチできるようなブランドが
求められるのではないだろうか。

出世も人脈も世渡りも
顔いろの良さとツヤのある
人相の良い人が得をするのは当たり前。

さらにカッコ良いとなると
説得力もます。

政治家も外見が良い人の方が支持が高くなり
説得力が増す。という事実もある。

安倍首相はお疲れモードだから本当、
側近の方がケアしてアげて欲しい。

それに比べて
大阪府知事はハードなのに
色ツヤよし。

これって生命力を感じさせますよね。

年齢とかではないと思う。

とりあえず、肌ケア、ツヤ、眉の整え、クマ隠し
ちょっと進んで、極細アイライナーですかね。

すでに10.20代のメンズはしている↑。

マチュア世代が自然に取り入れられるようになるのも
時間の問題でしょうね。

外見ではない、中身なの。
そんな時代からシフトする
過渡期のコロナ時代。

外見も中身も大事なの。
男性も女性も一緒なの。

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May 05, 2020

紅 口紅 について今日は考察してみよう。

紅ってイメージすると、

それは日本のしかも江戸時代くらいの
女性が浮かびあがる。
そこまで私の中ではタイムスリップしてまう。

江戸時代の女性はどんな化粧をしていたのだろうか。

江戸時代後半に京都で発行された
化粧本『都風俗化粧伝』は化粧の指南書。
口を小さく見せる方法、唇を薄く見せる方法また
紅の濃さ(今でいうおすすめリップカラー) 
のアドヴァイスなどが記載されている

当時(封建社会)は口が大きく、唇な厚ぼったい
女性は自己主張が強い、品がないとされていて、
小さく薄い唇が美しい条件の一つであった。

そして紅であるが、
紅花から採取したものが紅であり、
とても高価なものであった。

ちょっとお江戸の女性になったつもりで。

edo子
「最近いい紅見つけた?
 私さ、唇が大きいから良い紅探すの大変で〜』

エド美
『あーわかるー。しかもさ良い紅って高いよね。
 金一匁、紅一匁っていうくらいだし。。。
でもあの純度の高い、
 赤い色素だから出る、玉虫色のエフェクト。
めっちゃ綺麗じゃん、
 だからそれはそれで納得なんだけど、
でも自分では高すぎ無理〜』

edo子
『あっ、そうそう、そういえば、最近でた
 ”都風俗化粧殿” にさ紅テクあった!! 
なんかさ、まず下唇に墨を塗り、
 その上に紅を重ねるらしいよ。
そしたらいい感じに緑色の輝きが出るみたい。
玉虫色までじゃないけど、
 緑色の輝きもなんかオシャレな感じでおすすめ!!
 なんだって。
しかも安いじゃん。あのテクやってみようかな』

エド美
『何それーウケるんだけど。
だけどそーいえば緑の輝きしてる遊女見かけたかも。
そのテク流行ってるんだ。
 いいね。墨でやってみよ〜』

って感じでしょうか。

当時の浮世絵には、
緑色の唇をした女性が描かれている。
そうしたお江戸トレンドから
現代に戻ってくると、
そのお江戸テクニックは今なお顕在です。

唇の真ん中や口角に黒をつけることで、
唇が締まって見えたり
ニュアスがアップしたりとシックな仕上がりに。

そして、黒のグロスや口紅は時々発売されます。
(もちろんシャネルでも発売されてます(限定で))

江戸時代であろうとも、令和であろうとも
女性が美しくなるための美容ネタは尽きない。
時代背景がでトレンドや
製品の移り変わりはあるものの、
テクニックが一緒ってなんか、 
江戸時代の女性に親近感わきますね。

浮世絵にも顔のバランスからみると異様に
小さい唇のサイズに緑色の口紅をした遊女が
結構な頻度でいますから、
チェックしてみてくださいね。

ちなみにこの紅の採取方法や紅色はとても東洋的。

私をシャネルに採用してくれた、 
初代グローバルメイクアップクリエイターの 
ドミニクモンクルトワさん(シャネルが生前最後に採用したメイクアップクリエイター)は
この日本の紅からインスピレーションを受け、
3色の紅オマージュ口紅をローンチしたことがあった。
このコトは当時とても話題になり、
NHKが特集をしたくらい。

シャネルに入社してすぐにドミニクさんから、
日本の紅を学びなさいと言われ、
焦ってお江戸時代の化粧を調べ、
日本人のおしゃれさと細やかさに
驚いたことを今でも鮮明に覚えている。

なぜなら、当時の私はあの浮世絵に描かれて
いる女性を美しと全く思っていなかった。
不思議な絵。という認識くらい。

だが、時代背景や当時の文化などを
知ると、お江戸女性がその時代に
試行錯誤しながら、
化粧を楽しんでいたんだなぁと
分かると、なんだか
現代女性と変わらない
女心が垣間見えて、
途端に
浮世絵の女性の絵が活き活き見えたのです。

フランス人に教えてもらった日本の美の歴史。

他にもお江戸女子の美容方法はたくさんありますが、今日はこのあたりで。

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5.cinq.

May 01, 2020

美を感じる心
 これは誰しもが持っている部分だと思う。

景色、芸術、音楽、ファッション、食事あらゆる側面から個人レベルで感じる美。

古代から人は美を探求しつつけている。

時代背景が変われば美の基準も変化し、
また新しい美を探求し続ける。

そういう意味では美は進化しつづてけいる。

今の21世紀はどんな美が求められ、
探求されているのだろうか・・・

テクノロジーが発達し流れが年々早くなっている現代ではこの10年で見ても変化は著しい。
メイクアップもそうだ。

テクノロジーとサイエンスはいとも簡単に融合し、
コスメ業界に進出してくる。

一方で地球環境、エコロジー、サスティナブルといった観点でもコスメ業界に進出してきていて
今や2大政党のようになっている。

美とは何か???

2大政党でもそれらはツールにしか過ぎないように思える。

本当の美とはやはり
その人の内なるものからオーラとなって
醸し出されるものであり、
表情や振る舞いはその人の印象になる。

メイクアップ(化粧)の立場で言うと

施す側は自分の心をフラットにして
相手の内側に宿る美(それは目に見えないもの)
を感じ取り、発見し
メイクアップ(化粧)でそれを活かし、
表現するべきなのではないだろうか。
もしくはアドヴァイスを行う。

メイクアップ(化粧)をされる側は
それを施されることで、
自分の内なる美しさに気づき、
そして自信を持ち、
バージョンアップできるのではないか。

人は日々進化している。

だからメイクアップ(化粧)もその日で終わり。

次の日には
また新しい自分の美に対面するのだから、
その自分にふさわしいメイクアップ(化粧)がある。

抽象画の巨匠 パウル・クレーは

『芸術は見えるものを再現するのではなく、
    見えないものを見えるようにするのである』

また

『芸術家は透徹した眼差しで
   自然がフォルムとして
      彼の目前に置く事物の内側を見る』

とも言っている。

あまりにも流れていく情報が多い世の中で
くるくる変わる美の基準やトレンド。
そんな中にもその人だけが持っている、
美しさがある。

それは経験、環境、体験、
あらゆる側面から形成されている
その人の内側の

美しさ。

それを感じ取り、
メイクアップ(化粧)に
息吹きをかけて施したいものである。

美を感じる心 私自身の心を進化させていこう。 と

思った、
気持ちの良い午後。

参考文献:人にとって化粧とはなんであろうか  小林 敬

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5.cinq.

April 19, 2020

今の状況を鑑みると、コロナ前と比べてメイクアップをしてない方が8割ではないだろうか・・・

人と会わない生活とマスク着用が余儀なくされている状況が続いている。

コロナ状況化の中で今後明らかに価値観、ライフスタイルが大きく変わってくるのは
間違いがないことで、
5Gがスタートし、
よりソーシャルネットワークでのコミュニケーションの幅が広がる。

ネットでのコミュケーションもナンなら自分の顔ではなく、
自分のアバターでも良いわけであって・・・・

リアルアバター。

少し綺麗な自分アバター

ソーシャルな場、いわゆるネットワークでの自分は、
リアル少し綺麗アバターでも良いわけですよ。

自分は素顔で髪ボサボサでも、
自分のリアルで少し綺麗アバターがいればそれでこと足りる。

そうなるとメイクアップ離れがますます加速しそう。

メイクアップという
紀元前3500年前から続いた文化的行為が
将来なくなってしまうのでしょうか・・・・?

メイクアップを生業としている私としては、
それを想像するとなんとも言えない気持ちになる。

果たして無くなってしまうのか、

それとも違う形へ昇華するのだろうか・・・

はっきりわかるのは
今までと同じ状態ではなくなるということ。

歴史で紐解いてみると、

例えば白粉。
産業革命前は貴族やブルジョワ階級だけのもので、
さらには
体に良くない毒を含んだ白粉が、使われていた。

それが産業革命後、
一気に白粉が民衆に広がった。
しかもより安全なもので。

イノベーションが進んだことで、
品質の改良や、価値感が変わったのもこの時代。

この大きな時代の流れの中で、
化粧というものが今までの概念から
異なる位置付けや、
異なるアプローチで
女性に届くようになったのは事実。

現在に戻すと、
コロナという大きな時代の流れで、
メイクアップを今までのように女性は普通にするだろうか?

もちろん販路は大きく変わってくるかと思います。

ECサイトはさらに辺り前になったのは間違いないわけで、

ソーシャルコミュニケーションだって、
オンラインで会話や飲み会なんかも
結構楽しめるじゃん。
ってなると、

メイクアップもしなくてよくね?
なんかアプリで加工して ZOOM会議 とか ZOOM飲みすればよくね? 

すっぴん、あ〜楽。
 
みたいな。

そんなこと思ってたり、考えたりすると思います。

メイクアップ、化粧の行く末、一体どーなるの?
アフターコロナ、メイクアップどーなる????

ここは私なりに、
調査したり勉強したり、自分の経験から申し上げますとね。

コロナあろうが、なかろうが、
メイクアップをしない、緊張感のない生活はブスになる。

ということです。

これはどういうことかというと、
もっと生物学的、心理学的 観点から考察いたしますね。

メイクアップをするということは自分に触れるということ。

まず、
スキンケアをして肌コンディションを整えて、
それからメイクアップをする。

少しマニアックなお話になりますが、

手、

特に、指の腹にはケラチナサイトという神経伝達細胞の受容体があり、
この高度な情報処理システムが脳に刺激を与え、
自身の状態を知るのです。

そして触れる顔は、
触られている感触を脳で認識することが、
身体の他の部位よりも高い。

この相互作用により自身の今を知ることができるます。

スキンケアは今の自身のコンディションを知り、
癒すという効果もあります。

メイクアップというほどこす行為は、
自分自身の認識 と テクニックという技巧的な作業が
適度な緊張感を与え、脳を活性化する行為になります。

メイクアップという行為が
自己認識高まらせ
自信が持てたり、コミュニケーションが円滑になる
アクションの一つになるのです。

スキンケア と メイクアップ の二つのステップを行うことで、
毎日の自分のコンディションを知り、
メイクアップで自己認識を高めることができるのではないでしょうか。

太古から人は施してきたのです。

男性も女性も化けてきたのです。

手を変え品を変え、価値観を変え、発信ツールを変え、

今なお変わり続けている。

ただ触るという行為、
触感という感覚と知覚、
それによる心理的作用は変わらないのではないでしょうか・・・・

私たちがエイリアンにならない限り。。。

まぁエイリアンも地球には存在しているということもありますが、
そこは置いといて。。。

だから、

自分自身をより良いコンディションに高めていく、安定させていく、
外見的にも心理的にも。

その行為、
その作業が
メイクアップなのです。

メイクアップの技術は脳を活性化するのです。

そんな風に捉えてみると

化粧というものが ずっと人類に寄り添い、文化となり、
追求されていた所以の断片が納得できたりします。

コロナでメイクアップから遠ざかっている、みなさま。

アフターコロナの時に気付いたら、
しまりのない自分になってたっていうことにならないように、
ルーティンメイクアップをしてみてくださいませ。

ワンポイントでもいいのでね〜。 

参考文献:皮膚感覚の不思議『皮膚』と『心』
     の身体心理学 講談者

    :ヒト指腹部と触覚受容器の構造と機能 文献

    :顔の文化誌 東京書籍

Makae up is fun /Beauty is power

5.cinq.     

March 20, 2020

世界が閉塞感満載な今、
経済まで低迷し不況に差しかかるって・・・・この2020年開けた時、想像すらしなかった。

そんなスピードで世界が一転することってあるのですね。

経済においては、序章はあったのかもしれないですが。

ここで私は経済のことを述べる、知識もないのでそこには触れませんが、
メイクアップの視点からいうと、
メイクアップの流行は景気にとてもリンクしていて
歴史上からも一定のサイクルで繰り返されています。

景気の良い時は太眉で赤いリップが流行り。
不景気では細いメイクとアイメイクが流行る

という不思議なサイクル。

時代をさかのぼるとバブル崩壊後のメイクは
安室ちゃんをはじめとする細眉でベージュのリップ、そして近未来的(その当時の)なアイシャドウカラーが流行りました。

さらにその前の時代、バブル時は太眉でショッキングなリップ

さらにさかのぼると、1929年 世界恐慌時 のメイクップはまさに細眉にアイメイクにポイントが。
いうなれば
ベティーちゃんメイクアップです。
ちなみにベティーちゃんは1930年代に誕生したキャラ。

その時代の女性を愛くるしくセクシーに仕上げたのです。

なぜ女性の眉は景気と連動しているのか?
これははっきりとした答えはありませんが、

メイクアップの仕上がりイメージの違いから言いますと、

太眉 = エネルギッシュ、ナチュラル、若々しい、カジュアル

細眉 = エレガント、大人っぽい、技巧的、控えめ、

などのイメージになります。

この眉のブームの流れは心理的であったり、ファッションと連動していることが要因の一つだと言えます。

実際今シーズンのファッションも少しエレガントでフラワープリントなどがトレンドになってきています。

世界恐慌時代の眉は今から見るとめちゃめちゃ細いです。

当時、娯楽というものがすべて閉鎖されてしまい、
人々は銀幕(映画)の世界に非現実を魅入だし、
華やかな女優達のファッションやメイクアップを取り入れたともいわれています。

華やいでエレガントなメイクアップで日常に取り込むことで、
鬱屈した気持ちに変化をつけたのでしょうか。。。
無意識的にでも。

今の話に戻すと、
コロナの影響でマスクが日常化している中で、
メイクアップをほぼしていない人も増えているかと思いますが・・・・
実際、
エクステのサロンは影響をあまり受けてないようです。

何故か・・・・

マスクをすることで目と眉しか出ないため、逆にそこにフォーカスされているみたい。

眉はどうか?というと
これもまたマスクをすることで、より眉の形が目立つ・・・・

で眉の描き方、処理が気になってくる女性が増えているようです。

でね、先ほどの景気とメイクアップのトレンドにリンクして言うならば、

これからは少し細い眉がトレンドになってくるとおもいます。

実際そんな傾向が先日のDIORのバックステージメイクアップでも見られました。
これ、バージョンアップしたベティーちゃん?って思うくらい・・・

Fendiのバックステージのメイクアップもそう。
細く整えられた眉毛とシックな口紅の組み合わせは
エレガントで中世のバレリーナのようなメイクアップ。

しばらく続いた太眉ナチュラルから整えられた細眉にシフトチェンジ。

経済低迷は本当に困るけれど、この景気のウェーブは自然の摂理。

落ちる時があれば上がる時がある。

今の現状をどの角度から見て切り取るか・・・

多角的に、できるだけポシティヴに、未来への活力として今ある、現状を
日常に落とし込みたいですね。

だから、

どうぞ
メイクUPという日常の優雅とも言うべき文化を
マスクをしていたって楽しんでほしいなぁ。

メイクアップは古代から進化と変化をしながら
常に人類の文化の中に根付いているものです。

5Gの登場があったとしても
時代とともに変化をし続けながら
これからもあり続けるとおもいます。

メイクアップはますます多様化し、カテゴリーも様々に分割されていく傾向には
なると思いますが、
普遍的な心理というものがあり、
そこにメイクアップトレンドはリンクしてくるものなのではないかと。

こんな時だからこそ、
アイメイクと眉にメイクアップポイントをシフトして
いち早くトレンドを楽しんでみる。

細眉の描き方は太眉とは異なります。

眉だけの個人レクチャーやアイブロウメンテナスも
アトリエで行っていますのでどうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。

ちょっとした、朝のメイクアップタイムを楽しく、気晴らしして。

今日1日の活力アップに。

make up is fun/ Beaauty is power
5.cinq.

February 11, 2020

化粧品の研究開発とクリエイション。

これは、シャネルにいた時からずっと携わっている。
今も
化粧品開発をいくつか、
外部コンサルで携わっているがとても奥深い。

化粧品開発にはもちろん、テクノロジーも入るのだが、
私が大きく関与しているのはクリエイションの方。

常に世の中の動向の少し前を見ながら行う。
トレンドはメイクアップやファッションだけの世界で作られているのでなく、
もっと
世相だったり、時代の思考、環境、政治的背景、などから
落とし込まれることが多い。

これは多くのクリエイターやデザイナーが意識的なのか、無意識なのかわからないが
作品はクリエイションに少なからず影響されていることだと思う。

以前
ピーターフィリップスがシャネルだった頃に質問したことがある。
(現 クリスチャンディオール コスメティックのクリエイター、
以前はchanelでクリエイティヴディレクター)

私『ピーターのインスピレーションはどこからくるの?」
ピーター『難しい質問だね。でも一緒に働いている仲間たちとの日常の中で生まれてくるものだよ』

と言っていた。その頃の私はピンとこなかった。

そうね、きっとピーターの周りには素晴らしい
クリティブな人たちがいるから刺激しあって
良いもの作りができるんだろうなと。

その頃の私は???であったが多分それはどれだけ日常の中でアンテナを張っているか!!?
ということなんだと今ならよくわかる。

これってよく聞いたり、する言葉ですよね。

日常の中でアンテナを張る
とか
すごく曖昧。

でね、このアンテナっていうのが人それぞれキャッチするものが違うから
余計に曖昧。

でも自分のキャッチしたものに対して深堀してみると
そこに、意識の見える化ができてきて、自分が何をクリエイションしたいのか?

がわかる時がある。

そのアンテナにキャッチされたものが
すごくくだらないものに見えたりするけど、
深堀したら、案外くだらなくなくて、
それが世相や環境、政治的背景とか色んな今に繋がっていて
クリエイションになったりするような気がしてます。

同じ日常の中で、時間が流れて、過ごし方、感じ方、考え方は本当に千差万別。

自分の日常の中でのアンテナをどこに向けてキャッチして感じ取るのかって
自分のコンディションがすごく大事だなぁと思う。

じゃないと自分の感度や思考って鈍るから。

今から未来を探り、過去を振り返る作業。

いろんな角度から開発を進めていく。

そして
そのできたクリエイションに意味付けやメッセージも持たせることが大切(クリエイションの仕事)で、
それがちゃんと相手や世間に届き、キャッチしてもらうように戦略する(マーケティングの仕事)。

の成り立ち。

面白いよね。

感度落としたくない。常に立っていたい。
大事なのは自分のコンディション。

大事にしよう。

5.cinq.
Make up is fun/ beauty is power

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