12月16日
今日は浮世絵会。
浮世絵の第一人者の牧野さんと木版画家 竹笹堂 のけんじさん コラボトーク。
浮世絵からはお江戸の生活の様子を詳細に話てくれる牧野さん。
その手法をプロの版画師けんじさんが説明してくれる。
とっても贅沢な時間。
シャネルにいたとき、
トップスティリスト(メイクアップのスペシャリストの中のトップ人たち)トレーニングで、
浮世絵から江戸時代の女性の化粧のあり方のトレーニングを行ったことがあります。
江戸時代には江戸時代のメイクのトレンドが。
色は、赤、白、黒。
この3色で女性らしい化粧をほどこしてました。
赤は口紅、ほお紅
白は白粉
黒はお歯黒と眉
江戸時代から、色白は美人の条件。
今でいうファンデーション。白く、白く仕上げることがメイクテク。
眉は現在もお江戸も日本人には重要なメイクポイントの一つ。
眉の形もいろいろトレンドがあり眉の道具とかも立派なものがすでにあったり。
眉2パターンご紹介
<いと眉(三日月眉)>
武家の女性の眉。上下をより細めて、中心分に”しん”という濃い線をいれる。
若い女性の眉の描き方。
画像ではわかりにくですが、かなり斬新な眉。 バックステージに良いかも。
<から眉>
年齢がいった女性の眉。
眉をそり落とし、額の高いところに”しん”をさす。
これはもう、まろ眉ですね・・・。
日本にはすでにこの時代から、今でにいう 美的、VOCE といったメイクアップ雑誌があったんですよ〜〜。
「都風俗化粧伝」
すごいですよね。
この美的水準の高さ。
お江戸の女性はそれを購入しては毎日のお化粧に励んでいたと思うと、
現代女性と同じ。
なんか素敵。
化粧には遍歴があり、その背景にその時代の文化や文明の進化があり、
その過程で美の基準がそれぞれ異なる。
化粧の歴史は日本文化、日本女性のあり方を教えてくれる。